つなごう!IFIリレーメッセージ
IFIビジネス・スクールの卒業生・在校生の近況報告や様々な話題、メッセージを紹介していくブログです!
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現場主義
(株)大丸 婦人服部 バイヤー ヤングファッション担当 近藤登

ついこの前まで寒い日が続き雪がちらついたと思えば、今週には都内各所で桜が満開だ。
日本の四季は忙しい。
世界でも稀に見る日本の美しい季節の移り変わりは、消費者にファッションとしてトレンドだけでなく、季節感や衣替えの楽しみを与えてくれる。
だからファッションはビジネスになる。

私はマスター・コース1期生として、今思えば懐かしい両国の川沿いの旧校舎で勉強させていただいた。
企業派遣生だったので、わずか一年の短い期間だったが、実に多くのことを教わった。
商品知識、マーケティング、マーチャンダイジング、モード史、etc、etc、etc。
産地研修やフィレンツェで開催されたビエンナーレ研修にも参加した。
IFIでファッションビジネスを多角的かつトータルに系統立てて学べたことは、今でも毎日の仕入活動において様々な局面で役に立っている。
特にバイヤーとしてスピーディーなジャッジを強いられたとき、問題の本質を見抜くことができるベース能力として大いに発揮している。
当時のクラスメイトや講師の方々は現在でもお世話になっており、私にとってかけがえのない財産だ。

IFIを卒業して2年間は本部でマーケティングを担当した。
やがて商品企画開発バイヤーに昇格した。
いろんな人に助けてもらいながら、当時業界では先駆けであったストレッチ素材の形態安定シャツを開発した。
会社のPB商品「カスタマーズビュー」としてキャリアOL向けのPB売場「ソフール」で提案したところ好評で、いまでも定番商品として各店の店頭に並んでいるようだ。
  
・働くOLにとって、朝の忙しい時間にノーアイロンで着用できる
・当時あらゆるアイテムに使われ始めたPU混のストレッチ素材を使用、気心地を追及
・昔のおじさんシャツのような硬さでなく、特殊後加工によるしなやかな風合いを実現
・パターンやディテールにもこだわったおしゃれなデザインバリエーションを展開

単純な仮説であったが、働くOLの時間に対する意識変化や消費スタイルを実際にデータ分析していると、なんだか当たり前にできてしまった。
苦労して開発した製品を商品として店頭にディスプレイし、それがお客様に喜ばれ、売り上げとしてお金に変わった瞬間の感動はいまでも忘れない。
ある時 売場の販売員から、どんなに優れた機能性や価格バリューをもった商品でも、ファッションとして「かわいい」「美しい」でなければ女性客は絶対に買わないと言われたことがある。
全くその通りである。
そのころから現場での感覚を何よりも優先して大切にするようになった。

その後、ミッシー・ミセス、ヤングのバイヤーを経て、現在はヤングアダルトキャリアの4つの平場と25のNB系ショップを担当している。
MDの回転が速いヤングだけに、はっきりいってマワらないことも時々あり、毎日バタバタしているが内容的には大変充実している。
百貨店のバイヤーといえばコレクションまわりや買い付け、改装時は新ブランドの導入など華やかなイメージが強いが、現実は意外と地味で緻密な動きがほとんどだ。
先輩の方々にはかなわないが、バイヤーを現場で5年やっていると、実にいろいろある。苦い思い出も少なくはない。
だが、そんなときこそ現場である売場に行くようにしている。
実際に机上で悩むよりも売場を歩いたほうが、常に新発見やひらめきが出るし、なんだか歩くことで脳が活性化されているようで、気持ちがいい。
ある講座主任の先生が「答えはすべて売場にある」とおっしゃっていたのは今でもよく覚えている。
製品が商品に変わる瞬間、なぜそれが売れるのか、あるいは売れない原因は何か?
ヒト? モノ? ウツワ? 
すべてのヒントは現場に眠っているのだ。

現場に乾杯!
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